嘉来流・迷路講座


デザイン性を考慮した単純迷路の作成例
 
 
ようこそ、嘉来的世界へ。
どうぞごゆっくりと、迷路の世界をお楽しみください。
先のコラムでは、単純迷路の作成法を述べましたが、ここでは実際に、デザイン性を考慮した単純迷路の作成の具体例を挙げてみます。
・三叉路基調型
枝分かれ部分が全て三叉路になっている、単純迷路では最も基本的な型です。見た目もバランスよく美しく、これぞ「小細工なしの直球勝負」といったところです。
・十字路多発型
十字路が頻出する型。枝分かれが多いぶん、行き止まりに到達する道程が短くなります。このため、それぞれの道が軽い散発的なものになってしまいます。
・十字壁多発型
十字の壁が頻出するこの型は、私のあまり好まない型です。この形の最大の欠点は、十字壁部分を基点として壁の形を把握されやすいことです。また、無駄な部分が多数発生します。まるで何かのアルゴリズムによって自動作成されたもののようですね。
・階段基調型
全体が階段のように段々としていて、「斜め」を意識させるつくりになっています。この形は、好みが分かれるところでしょう。
・自己非接型
道が自分自身とはなるべく接しない形で、解くのが気持ちよく、スピード感があります。作成するのが難しい型です。
・くねくね基調型
随所に「くねくね型」がみられる型。構造が簡単になりがちですが、デザインとしては悪くないでしょう。これも好みの分かれる形です。


一見単純な単純迷路ですが、以上のように、少しの工夫でデザイン性を持たせたり、難易度をコントロールすることができます。あなたも単純迷路の作成に挑戦してみませんか?

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